ゴミ屋敷の住人がゴミを捨てられない4つの原因!対処方法と周囲の力で解決を目指す!

ゴミ屋敷

もしも、あなたの親や友達の家で「ゴミが多くて異様な感じがした!」という経験があれば、身近な人であるだけに何とかならないものだろうかと苦慮するでしょう。ゴミは通常捨てるものですが、ゴミ屋敷だと分かっていても捨てるに捨てられないためにたまってしまうのです。

今回の記事は、ゴミ屋敷に住んでいてもゴミを捨てられない原因・原因から見た対処方法・ゴミを捨てられない心理・周囲の人の力の大切さについて詳しく解説していきます。

ゴミ屋敷なのに住人がゴミを捨てられない原因は4つ

ゴミを捨てる

普通、当たり前にゴミはその都度、回収で捨てていくものなのに、ゴミ屋敷の人がゴミを捨てられないままでいるのは、いったいどんな原因があるのでしょうか?主に、以下の4つの原因があることが分かっているので、説明していきます。

片付けやゴミ捨て・掃除の体力がなくなった

元気な頃は何気なく定期的にしていた掃除も、だんだんと年齢を重ねるに連れて億劫になってしまうのは、体力の衰えが影響しています。また、ゴミ捨て一つをとってもゴミの重さが堪えるようになると、困難を極めます。さらに、粗大ゴミならなおのこと先延ばしにしてしまうことも起きてしまうでしょう。片付けをするにしても、足腰が弱ってくればあちこち動き回ることもしたくても限界があるものです。

精神的なものからゴミを捨てられなくなった

体力的に衰えて来たから、ゴミを捨てられないと一般的に思うことの方が多いでしょうが、ごみが捨てられない原因の多くは精神的なものが影響を及ぼしています。精神的なものの原因となる疾患をいくつか紹介しておきましょう。

認知症

「どうも同じ話をすることが多くなった」「部屋の掃除をしなくなっている」などの変化が家族に現れたら、認知症を疑ってみることも必要です。掃除や片付けの仕方を忘れてしまったり、ゴミ収集日やゴミの分別も理解しにくくなったりしてしまうために、ゴミはたまるばかりになってしまいます。

うつ病

気力がなくなり体に変調を来してしまうと、うつ病の可能性もあるでしょう。「掃除をしなければならない」「ゴミを捨てなくては」と思うのに、行動に起こせずにさらに自分を責めてしまう傾向が強くなってしまうこともありがちです。

ホーディング(溜め込み症)

海外でホーディングと呼ばれてますが、日本では「溜め込み症」と訳されているので、容易に理解しやすいでしょう。ゴミの収集癖が異常になったり、街角のゴミが不憫に思えて拾ってきたりすること心理になってしまいます。

忙しくて片付け・ゴミ捨ての時間すらない

体力もあり気力もあるのに、多忙すぎて片付けやゴミ捨てができない方も中には居ます。時間的問題でゴミ屋敷になっているのは、高齢者ではなく20~50代の働き盛りの世代で幅広く見られるのが特徴です。

  • 残業が多い仕事
  • 看護師

特に、看護師は人命に関わるため定時で帰宅とならないケースや日勤・夜勤と生活リズムが一定ではないことからも、休日といっても片付けや掃除に手が回らないこともあります。仕事をきっちりこなしているため、周囲はゴミ屋敷などと思いもしませんが、実情はゴミ屋敷になっているケースは存在しているのです。

お金の問題から過酷な環境で働かざる得ない

一方、体力気力もあるけれど、どうしてもお金の問題から過酷な労働条件で働かなければならない若い世代の家もゴミ屋敷化していることもあります。

ブラック企業であっても、金銭的な問題からやめることはできないため、家に帰っても極端に短い睡眠時間しか取れず、片付けや掃除に充てる時間も捻出できません。だからと言って、業者に片付けを依頼する金銭的なゆとりもないのです。

ゴミ屋敷なのにゴミを捨てられない人の原因別の対処方法

指さしする女性

ここからは、ゴミ屋敷の原因に応じた対処方法を説明していきます。

体力的な問題は自治体や子どものサポートが必要

体力の問題に対しては、自治体へ介護保険の申請をするなどの方法で生活支援サービスを受けられるようになります。また、地域独自のサポート団体に有償ボランティアを申し込むことで、片付けや掃除・ゴミ出しの依頼もできるでしょう。もちろん、高齢者自身が行動を起こすというよりも、子どもができるだけ様子見に帰ると同時に、サービスの利用を検討する必要があります。

精神的な問題は疾患の治療が必要

ゴミ屋敷の原因になってしまう精神疾患があれば、まずその治療を受けるようにしましょう。精神的な問題が安定してくれば、ゴミ出しや片付けなどを再び行えるようになることも充分期待できます。こちらのケースも、当事者がゴミ屋敷となっている原因が精神疾患だと認識することは少ないので、家族や周辺の人が受診を促すようにするサポートも必須です。

時間的な問題は休暇や休職・転職も考えてみる

時間的な問題がある人の場合、金銭的なゆとりがあるなら、一時的な休暇の取得、休職、転職も視野に入れてみましょう。看護師が天職だと思っていても、ここまで多忙なら、休職もやむを得ずという状況に来ていると考えられます。職種は同じでも職場を変えてみると、勤務状況が過酷な時間設定にならずに済むでしょう。

経済的な問題がなければ、休暇を取る以外には、ゴミ屋敷の片付けを業者に任せる方法も選択できるでしょう。

金銭的な問題はあきらめず支援を摸索する

金銭的な問題からブラック企業で働かざるを得ない時には、行政の支援を摸索することも必要です。「休みを取るなんて到底できない」という思いが強く、誰かに相談をすることも意識が行きにくく、声をあげられないままに諦めがちになりただただ仕事をこなすことになれば、過重労働から過労死にもなり兼ねません。

ゴミを捨てられないのはこんな心理が働くため

悩む高齢の女性

特に精神疾患や体調不良ではないのに、ゴミを捨てられないのには知らず知らずのうちに価値観や性格から以下のような心理が働くことが影響していることが分かっています。

物を捨てるのはもったいないという心理

物があふれている時代と違って、物がない時代を経験している高齢者は、物を捨てることにもったいないという心理が働きやすくなります。物を大切に使う気持ちは、大事なことですが使う予定のないものまで取っておこうとするとゴミ屋敷に陥りやすいのです。

実際に、ゴミ屋敷の住人に捨てられない理由を尋ねると「もったいないから」と即答されることが非常に多いのです。

  • 空き箱
  • 包装紙
  • 木片
  • 食べ残しの食品

このようなものでも、大切に溜め込んでいるのは「何かに使えるかもしれないから、もったいない」という心理が影響しています。

物に囲まれると孤独感が紛れるという心理

ゴミ屋敷は、不快で不衛生でとても居心地の悪い場所だと、普通は思うでしょう。ところが、ゴミ屋敷の住人は一人暮らしの高齢者が多いのですが、物があると孤独感が紛れるという心理状態にあるのです。

ゴミを溜めているのは、実は寂しさからくる自己防衛の心理があることが分かっています。とても、悲壮感の漂うお話ですが現実にはこういった心理状態からゴミ屋敷を作っているところが存在しているわけです。

このような当事者の切ない気持ちを考慮して、対応する必要があります。帰省した際にゴミ屋敷になっていることを強く責める、戒めるような言動や態度を避けるようにしましょう。

  • 「こんなゴミをいつまでも取っておいてどうするの!」
  • 「片付けもしないから、大変なことになっているんじゃない!」

ゴミ屋敷の原因になっているのには、孤独感を紛らわす心理があることを頭に置いておきましょう。

買い物でストレスを交す心理

買い物癖が強すぎる人は、何らかのストレスを物の購入することで埋め合わせる心理を持っています。買い物をすると、その時は「いい買い物をした!」と思うことは誰でもありますが、あまりにも物を揃えることにばかり固執してしまうのは、買い物でストレスを交している傾向かもしれません。人間関係や夫婦関係、仕事のストレスなどを埋め合わせるためにこうした心理が働いているのです。

ゴミ屋敷の解決は周囲の力も重要

周囲のサポート

このようなゴミ屋敷の問題を解決するためには、当事者だけは「捨てたくても捨てられない」状況に置かれているため、周囲の手助けも重要なカギとなっています。

ゴミ屋敷の対処方法を理解しても自発的に行動しづらい

ゴミ屋敷の原因は、複数あり原因に応じた対処方法を紹介しました。けれども、住人が対処方法を理解しても、自発的にアクションを起こせない状況に置かれていることが多いのです。自ら行動を起こせないままでいるから、ゴミを捨てられない家で日々過ごしていることを、周囲の人はまず汲んでおくようにしましょう。

ゴミ屋敷は住人だけの責任と非難しない

ゴミ屋敷を作ってしまうのは、ズボラで変わり者、特殊な人というようなイメージを持ってしまいませんか?ゴミ屋敷の原因を知ると、若者から高齢者まで誰もがいつそうなってしまうかもしれないことが頷けます。すべての責任をゴミ屋敷の住人だけのものだと、非難しないようにしましょう。

理解してくれる人が居ることで、ゴミ屋敷の方が現状を変える必要があると気持ちを切り替えて良い方向を目指すきっかけになる可能性は、高くなります。

ゴミ処分を住人に納得してもらう

ゴミの処分をする際に、ゴミ屋敷に住む親や友人などにまずゴミの処分を納得してもらうように説得をしましょう。

  • 「片付けて暮らしやすくなれば、足下が危なくないから安心だよ」
  • 「孫が来た時にも安心して遊ばせることができるね」

このような提案をするだけでも、ゴミの処分が必要だと気持ちに変化が現れるかもしれません。納得もしてもらえないまま、子どもや周辺の人だけの都合でゴミの処分を進めると、頑なに心を閉ざしてしまうでしょう。

ゴミを処分できる業者の存在も知ってもらう

若い世代の人なら、ゴミの処分・片付け・清掃などを依頼できる不用品回収業者や廃品回収業者などがあると知っているでしょう。けれども、高齢者にはゴミ屋敷に対応できる業者はあまり周知されていません。こうした場合には、思い切って業者の力を借りる方法もあることを分かってもらうことも大切です。確かに、料金の問題を考えなくてはなりませんが、今の状況を一気に解決して暮らしやすい家にするためには、子どもや友人などの話であれば真剣に耳を傾ける可能性も上げられます。

せっかく、ゴミ屋敷を解決したいと周囲の助けで住民の気持ちが変わったタイミングを見計らって、提案してみるのも良いでしょう。