ゴミ屋敷に住む人の心理|大事な人をゴミ屋敷から救い出す

ゴミ屋敷に住んでいる人の心理状態を他人が理解するのは難しいと思います。コンタクトを拒絶されて、話すらできないことも少なくありません。けれどもゴミ屋敷の住民が自分の大事な人だったら、黙ってはいられませんよね。何とかして救い出したいと思うはずです。

この記事では、ゴミ屋敷になってしまう心理的な理由や行動、ゴミ屋敷から救い出すためのヒントをお伝えします。ただし心理状態が影響するデリケートな問題なので、専門家への相談も考えながら慎重に接することをおすすめします。

ゴミ屋敷にしてしまう5つの心理的な理由

  1. 認知症による判断力の低下
  2. 物に対する愛着心
  3. 汚れている認識が無い
  4. さみしい心を満たすため
  5. ストレスや精神疾患

多くの方は好んでゴミ屋敷にしているわけではなく、身体的な理由や精神的な面が影響した結果として、ゴミ屋敷になってしまったといえます。様々な要素が複雑にからみ合っていて、決定的な原因が見えにくい傾向にあります。心の傷が影響している場合もありますので対応には注意が必要です。

認知症による判断力の低下

認知症になると判断力が衰えていまい、汚れていると感じなくなるので結果的にゴミ屋敷になってしまいます。ゴミの出し方を忘れて放置してしまうケースや、ゴミだと認識していない場合もあります。

ゴミを財産だと思い込んでいる場合もあるので、強制的に片付ける前に介護のプロに相談することをおすすめします。

物に対する愛着心

気に入った物を手に入れる行為は、人にとって最高の喜びを与えてくれます。手元に置く期間が長ければ長いほど、お気に入りの品物への愛着は深まっていきます。普段は使っていなくても、いざ捨てるとなると心理的に抵抗を感じるのは、対象物に思い入れが強いことのあらわれです。

物と思い出がセットになっている場合、物を捨てる行為が思い出を捨てることに直結するため、なおさら捨てられなくなる傾向にあります。

汚れている認識が無い

人によって評価の基準が違うのは当たり前ですが、これはゴミ屋敷に暮らしている方にも当てはまります。汚れているという評価の基準が一般と違うために、汚れた状態でも気にならずに生活できるのです。

手が届くところに物がある便利さを優先させているために、部屋が散らかっていても気にならない人もいます。不用品の片付けや処分の優先順位が低いからこそ、ゴミ屋敷が改善されないのです。

さみしい心を満たすため

物がたくさんあると安心するという人がいますが、それがエスカレートしてゴミ屋敷になる場合もあります。部屋のすみにいるのが落ち着く心理と同じで、広い空間では身の置き場が無いと感じてしまうのです。

一人暮らしの高齢者に多いと言われていて、ゴミで空間を埋めることで安心感が得られ、さみしさを感じなくなるのでゴミが捨てられないのです。

物を手に入れることに喜びを感じる

比較的収入の高い女性にみられるケースです。物を買うことに喜びを感じていますので、不用品が増え続けてしまいます。ゴミの中に高級ブランド品が埋もれていることが多く、不用品の整理が宝探しに変わる場合もあります。

家族と同居であれば重症化しないのですが、だれにも干渉されない一人暮らしでは加速度的な早さでゴミ屋敷と化してしまいます。

ストレスや精神疾患

ストレスは人の心から気力を奪ってしまいます。清掃や片付けは気力と体力が必要なので、精神的に弱っている状態では耐えられなくなり、片付けやゴミ捨てを放棄してしまうのです。

精神疾患を抱えている場合は、パニック状態におちいったり、脅迫観念や恐怖心にとらわれたりするので上手く片付けができません。

ゴミ屋敷にしてしまう行動とは

ゴミ屋敷にしてしまう行動は、心理状態と密接な関係にあります。いろいろな要因が複雑に絡み合い、心の健康を害しているために簡単には解決できません。意識してもなかなか治せないために、カウンセリングが必要な場合もあります。

使ったら出しっぱなし

多くの人は子どもの頃にお片付けをしつけられます。使った物は片付けるのが一般的なルールですが、ゴミ屋敷の主は使った物を元の場所に戻しません。いろいろな物をあちこちに放置して、紛失しては購入するので不用品が増えてしまうのです。

物を捨てられない

所有物に対する執着が強すぎると、捨てるという行為に抵抗を感じたり、捨てるという選択肢を意図的に無視したりします。

また異常なまでの「もったいない主義」が影響して、必要な物と不要な物の区別ができずに、不用品を捨てられなくなるケースもあります。

どちらの場合も捨てることを否定する行為であり、捨てたくないという感情が生み出した結果になります。

収納場所を決められない

「使ったら出しっぱなし」に共通する行動ですが、こちらの場合は片付ける意思があっても、方法がわからないためにゴミ屋敷になるパターンです。一定のルールを決めるのが苦手な人に見られますが、過労によるストレスでの無気力状態や、精神疾患により引き起こされている可能性もあります。

自分の縄張りを作る

外敵から身を守る巣作りと同じ行動です。ストレスから身を守るために、自分にとって価値のある物に囲まれて安心感を得るのです。巣の材料であるゴミを強制的に捨ててしまうと、破壊された強い衝撃を受けるために病気などを引き起こす場合もあります。

計画性の無い買い物

これは俗に言う「買い物依存症」です。ギャンブルやゲームと同じような精神作用があり、中毒性が高いのでやめられません。買ってしまった罪悪感で沈んだ心を持ち上げるために、買い物を続ける負の連鎖からぬけられなくなり、自己破産するケースもあります。

精神疾患と認められており、専門医による治療も行われています。

自己放任

全てをめんどうだと感じるために生活する能力や意欲を失ってしまい、生活環境や健康状態を悪化させます。ストレスや精神疾患が原因で自己放任(セルフネグレクト)になりますが、生活の困窮や身体能力の低下などが関係している場合もあります。

ゴミ屋敷から抜け出してもらうには

ゴミ屋敷になってしまった原因を取り除かなければ、強制的に片付けても元通りになってしまいます。それどころか精神的なリバウンドを起こしてしまい、余計にひどくなる恐れもあります。原因を見つけて解消するには相当な時間がかかりますので、あせらず根気よく対処してください。

コミュニケーションによる孤立感の解消

ゴミ屋敷になってしまう人は、相談相手がいない一人暮らしの方が圧倒的です。広い部屋を埋め尽くすためにゴミを放置していたり、自己防衛のためにゴミで巣を作っていたりと精神的に孤独なケースが多いのです。

まずは孤立感を解消するためにコミュニケーションを取るのですが、相手の立場になって聞き役に徹しましょう。話しやすい環境を作り会話を引き出すことで、本人が気付いていなかった原因が見つかる可能性があります。

範囲を決めて片付けさせる

片付けをする意思が感じられた場合は、範囲を決めて不用品の片付けを始めさせましょう。膨大な量のゴミを目前にすると、終わりが見えない感覚にとらわれてやる気が無くなりますので、小さな成功体験を積み重ねるやり方で継続を後押しします。

部屋の入り口から初めて、通路を確保する手順が望ましいです。

捨てる物を決めて片付けさせる

事前に捨てる物を決めておけば、不用品のため込みを予防できます。最初から全てを対象とせずに、少ない種類から初めて徐々に増やしていきましょう。捨てるというくせを付けることが目的ですので、相手の歩調に合わせるようにしましょう。

不用品回収業者に片付けをお願いする

ゴミ屋敷から大切な人を救い出すためには、相手の悩みを取り除いて片付けに納得してもらうことが先決です。しかし大量のゴミを処分するには、数か月の時間が必要になる場合もあります。全てを分別して処分しているうちにやる気が無くなって、元のゴミ屋敷に戻ってしまうリスクもあります。

そんな時こそすぐ片付け隊にご相談くださいませ。わたしたちは毎月600件以上のご相談を受けており、その中にはゴミ屋敷の掃除するということも多くございます。依頼主の状況に応じた適切なアドバイスと迅速な対応で、気持ちが折れない状態を保ちながら全てをきれいにさせて頂きます。

ゴミ屋敷から大事な人を救い出すまとめ

ゴミ屋敷になってしまう原因は、いろいろな要素が複雑にからみ合っていて、一筋縄では解決しない難しい問題です。特にメンタル面の影響が大きい場合は、カウンセラーや医師の力を借りなければ解決できない可能性があります。急な対応は反発や反動を招きますので、じっくりと腰を据えて大切な人をゴミ屋敷から救い出してください。私たちで良ければ、大事な方を救い出すお力添えをさせていただきます。お気軽にWEBフォームよりお問い合わせくださいませ。