ゴミ屋敷と心の病気|心の病の原因と出来ることについて

ゴミ屋敷の問題は心の病と密接に関係しています。チョットしたきっかけが精神的負担になり、ゴミ屋敷化を招いているのです。そのため、誰にでも降りかかる可能性があり、他人事とは言えません。ストレスがあふれている社会ですので、自己防衛策が必要となるでしょう。

この記事ではゴミ屋敷になってしまう4つの心理的な要因と4つの心の病気、そしてそれぞれの病気に対する治療と対策法について解説していきます。今は意識していなくても、ゴミ屋敷問題はいつ自分の身近な問題となるのかわかりません。身近な問題となり得る可能性が充分にあると思って、ぜひ参考にしてください。

ゴミ屋敷になってしまう心理的要因

心を守ろうとする自己防衛本能が働くと、不用品を片付けられない状態になります。片付けを始めるには気力が必要ですので、ストレスで心が疲れている状態では体が動いてくれません。ストレスだけでなく精神疾患が関係して片付けられない場合も、心理的要因による自己防衛本能と考えていいでしょう。

  1. 自分を守るため
  2. 買うことによろこびを感じてしまう
  3. 生活を維持する意欲が無い
  4. 片付けたくても片付けられない

上記4つの心理的な要因によってゴミ屋敷化している可能性があげられます。なぜこうした心理が働くのかを一つ一つ説明していきましょう。

自分を守るため

動物は自分のテリトリーを守るために巣を作るのをご存知でしょうか。自分の周囲をゴミで埋め尽くす行動も、動物的本能により外敵から身を守るためなのです。広い場所の中心にいると落ち着かないけれど、隅にいると落ち着くといった経験が誰しもあると思います。それは、人は何かに囲まれていると包まれているのと同様の安心感で満たされるからです。そのため、ゴミに囲まれる生活も同じ作用が働いていると言えます。

ゴミ屋敷に住む人は、ストレスから身を守り安心感を得るために、ゴミに囲まれた生活を必要としているのです。

買うことによろこびを感じてしまう

こちらは、ストレス発散を目的とした衝動買いによってゴミ屋敷になってしまうパターンです。根本原因がストレスですから、不用品を処分する行動は抑制されるため、結果的に物が増えすぎてしまいゴミ屋敷になるのです。

生活を維持する意欲が無い

肉体的な障害や経済的な問題で精神的に疲れてしまい、通常の生活を維持する気力を失った状態です。生きるために必要最低限の行動になるので、不用品の片付けや処分は意識の外に追いやられます。

片付けたくても片付けられない

片付ける意思はあっても行動に移せなかったり、物を手放すことに強い抵抗があってパニック状態になったりするので、不用品の片付けや処分に対してストレスを感じてしまいます。不用品の片付けや処分を放棄しているのではなく、拒絶反応が影響して行動に移せないので、ストレスによる心理的要因とは異なります。

他にも、ゴミ屋敷のなってしまう心理を解説

ゴミ屋敷にしてしまう心の病気とは

ゴミ屋敷に住んでいる方は、何らかの精神的課題を抱えていると言われています。外的要因で精神にダメージを受けるだけでなく、身体的な不調で精神を病んだ結果として、片付けができなくなる場合もあります。

  1. ため込み症
  2. 買い物依存症
  3. セルフネグレクト
  4. 注意欠陥多動性障害(ADHD)

家がゴミ屋敷となってしまっている方は、上記のような4つの心の病気を抱えていることが多い傾向にあります。それぞれどのような心の病気なのかを解説していきましょう。

ため込み症

2013年に世界に初めて名前が公表された、捨てることができない病気です。不用品をため込んでしまうことに苦痛を感じているので、自覚症状があるのが特徴的です。不用品に価値が無いとわかっていても、捨てられずに手元に置いてしまいます。

家中を不用品で埋め尽くしてしまうため、部屋の機能が失われた状態となり、安全な生活ができない環境になります。

買い物依存症

現実逃避のための買い物を繰り返しているうちに、最悪の場合は自己破産に至ってしまいます。不用品を処分せずに次々と買い込むので、結果として自宅をゴミ屋敷にしてしまうのです。

衝動買いをしてしまうのは嫌なことや辛いことから逃れるためですが、実は最初は好みの物を選んで買っています。しかし、買い物を繰り返しているうちに目的が買うこと自体にすり替わるため、何でもいいから買って欲求を満たすという状態になるのです。

比較的女性に多くみられる症状で、依存症に悩んでいる方が多いことから、専門医による治療も行われています。

セルフネグレクト

セルフネグレクトについて、なじみが無いと感じる方が多いと思いますが、何らかの要因によって通常の生活習慣を放棄してしまう状態です。セルフネグレクトになる原因は、心理的なものだけではありません。肉体的な障害や経済的な困窮が精神に影響を与えて、生活の維持をさまたげている場合もあります。

心を許せる相談相手が身近にいない一人暮らしの人は、コミュニケーションの不足が原因でセルフネグレクトになりやすいと言われています。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

精神疾患が影響してゴミ屋敷になる場合もあります。本人は片付ける意思があっても、障害により行動に移せないのが特徴です。優先順位が付けられなかったり、必要なものと不用品の線引きができなかったりするため、片付けたくても片付けられないのです。

しかし一件散らかっているようでも、本人独自の規則性で置かれているケースもあるため、他者が一方的な判断で片付けをしないようにしましょう。

心の病との向き合い方

心の病はデリケートな問題ですから、軽い気持ちで相手に接すると悪化させてしまう可能性があります。ただし身構えすぎも禁物です。ぎこちない対応になってしまうため、相手に警戒心が芽生えて関係性が悪くなります。しかし、何もしなければ状況は改善されません。相手の立場を理解して自然体で寄り添うことから始めてみましょう。

ため込み症の治療と対策

ため込み症の治療はとても難しく、時間がかかるので根気が必要です。精神科医に相談して治療を依頼しますが、心理療法である「認知行動療法」によってひとつひとつの原因を解消します。早い段階で治療を始めると、回復する見通しは明るくなります。

そばにいる方の心構えとして、ため込み症を理解して気持ちを共感することが必要です。心の病として治療をしなければいけないという認識を、本人と周囲の人が持つことが大事です。

買い物依存症の治療と対策

買い物依存症はストレスや抑うつ状態と密接な関係があります。したがって、精神科や心療内科でカウンセリングを受け、根本的な原因を探ってから具体的な治療に移ります。医師の指導に従って磁気刺激治療を受けたり、買い物依存の行動改善に取り組んだりします。

症状が一時的に抑えられたとしても、根本原因が解決しなければ再発してしまうので、じっくりと腰を据えて治療しなければいけません。

セルフネグレクトの治療と対策

セルフネグレクトが起こる要因は、以下の4項目に分けられます。

  • 社会からの孤立:一人暮らしで相談相手がいない
  • 判断力の低下:ADHDや認知障害
  • 身体能力の低下:老化や病気など
  • 金銭的に困窮:非正規雇用による低賃金など

それぞれの項目により対処法は違いますが、まずは誰かが寄り添ってあげることが必要です。第三者のサポートが必要であるにもかかわらず、救いの手が差し伸べられないことが、セルフネグレクトを招いています。多少おせっかいでも、大事な人を救うために声をかけてあげましょう。

注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療と対策

ADHDを完全に治すことは非常に難しく、治らないとさえ言われています。ただし、症状は消せなくても目立たなくすることは可能です。症状さえ軽くできれば普通の生活を送れるようになるので、ゴミ屋敷からの脱却に期待が持てます。

治療法はそれぞれの状況に応じて行われるため詳しい内容の解説は控えますが、軽度の場合は生活環境を整えるだけで様子をみます。踏み込んだ治療が必要だと判断された段階で、対人関係能力を向上させるトレーニングをスタートさせます。状況しだいで薬物療法が併用されることもあります。

ゴミ屋敷と心の病気まとめ

心の状態が大きく関係しているゴミ屋敷問題。身近な人の手助けがあれば、解消の第一歩を踏み出すきっかけが作れるはずです。ゴミ屋敷で生活している本人がその気になりさえすれば、フォローと手助けによってキレイな環境に戻すことも可能です。

ただし、大量のゴミを処分するには相当の時間と努力が必要になります。せっかくやる気が起こっても、時間と労力が大変すぎてそのやる気が失われるリスクもあります。そんな時は不用品回収のプロである「すぐ片付け隊」にご相談ください。ご依頼主様の心と体に負担をかけずにゴミ屋敷問題を解決するお手伝いをさせていただきます。