かつては、録画や撮影した映像を見る際に使われていたビデオテープ。
現在はDVDプレーヤーやBlg-rayが主流となっているので、見かける機会が減りました。
とはいえ、家を掃除していたらビデオテープが出てきたり、思い出のテープがずっと残っていたりすることもあるのではないでしょうか。
「もうビデオデッキがなくて見れないから、処分したいけど捨て方が分からない!」そう思っているあなたに、いらなくなったビデオテープの処分方法についてご紹介いたします。その他、ビデオテープ内の映像の消し方やDVDへのダビング方法も解説しているので、ぜひご覧ください。
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ビデオテープの処分方法5選
ビデオテープを処分する方法は様々ありますが、どの方法もさほど難しいものではありません。破棄するまたは売却するという2つの方法に分かれ、処分方法によって費用がかかるものとかからないものがあります。
基本的には無料で処分することができますが、ビデオテープの量が多くて面倒であれば、有料で業者に依頼してもいいかもしれません。
以下に、無料・有料・売却の3パターンの方法をまとめましたので、あなたが処分しやすい方法を選んでみてください。
ゴミとして処分する
一見、ビデオテープは処分するのが難しそうですが、実は自治体の家庭ゴミとして捨てることができます。ただ、自治体によって区分が異なるので注意が必要です。
- 燃えるゴミ
- 燃えないゴミ
- プラスチックゴミ
- 資源ゴミ
ほとんどの場合、無料で燃えるゴミとして処分できますが、地域によっては有料のところもあります。有料で処分する際は、約300円~500円程の費用がかかります。処分する時は、ビデオテープをそのまま袋に入れて破棄できる場合と、分解して中の磁気テープを燃えるゴミ、外部分は燃えないゴミに分ける場合があり様々です。
一度にビデオテープを処分できる数は特に決まりはありませんが、一部地域では30本までというように制限がかかっている場所もあります。あまりにも数が多いと収集できないことがあるので、30本を超えるようであれば小分けにして数回に渡って処分しましょう。そうすることで、近隣の方にも迷惑をかけずに処分ができます。なお、大量にビデオテープがある場合、自治体に相談すると対応してくれることがあります。日付を指定するとその日にまとめて回収してくれたり、業者を紹介してくれたりするので、一度相談してみてはいかがでしょうか。
自治体のゴミ処分場に直接持っていく
大量のビデオテープが邪魔ですぐに処分したい!という場合は、直接自治体のゴミ処分場に持っていくという方法がおすすめです。直接持っていけばすぐに処分してもらうことができますし、自宅付近のゴミ置き場に放置する必要がないので第三者からの悪用を防ぐことにも繋がります。
ただし、ビデオテープを粗大ゴミとしている自治体の場合は、そのまま持参しても回収してもらえませんのでご注意ください。大量のビデオテープを処分する時は、まず最初にお住いの自治体のホームページを確認もしくはお問い合わせをすることが大事です。
不用品の回収業者に依頼する
もし、自治体での対応が不可能なようであれば、不用品回収業者に依頼するという方法もあります。不用品回収業者の場合は、他の方法に比べると費用が少し高くなりますが、日時を指定できたり自宅まで回収しに来てくれたりするのでとても楽です。ビデオテープ以外の不要品も一緒に回収してくれるので、自宅内に処分したいものがたくさんあるのであれば不用品回収業者に依頼してみましょう。費用はビデオテープの量ではなく、トラックの大きさで決めている業者がほとんどです。
軽トラック | 約1万円~2万円 |
2トントラック | 約3万円~4万円 |
上記がトラック1台の費用相場となっており、トラック積み放題の業者が多いので大量にビデオテープを処分したい方にピッタリです。ただし、不用品回収業者の中には悪徳業者も存在しているため、注意しなければいけません。無料と言いながら後から高額請求してきたり不法投棄したりするような業者に引っ掛からないためには、以下のことに注意しましょう。
- 処分を依頼する前に複数の業者から見積りを出してもらう
- 一般廃棄物収集運搬業の許可を得ている業者を選ぶ
見積りを出してもらう時に業者の対応を見て、雑な対応をするスタッフや見積りを出してこなかったりする業者は絶対に依頼しないでください。
中古買取専門店に持っていく
中古買取専門店では、未使用・未録画のビデオテープの買取を行っています。店舗によっては、映画作品を録画してあるビデオテープの買取を行っており、ものによっては高値で買い取ってくれることがあります。
ビデオテープを買取依頼する際は、
- 自分で店舗に持っていく
- スタッフが自宅まで買取に来てくれる
- 段ボールに詰めて送る
など様々な方法があり、買取価格はオンラインで査定をしてくれます。
オークションやフリマアプリで売却する
オークションやフリマアプリでの売却は、ビデオテープの内容によっては売れることがあります。たとえば、昔のアイドルを録画したものやジブリ映画の作品などです。もしこのようなビデオテープをお持ちでしたら、出品してみてはいかがでしょうか。
ただ、出品したからと言って必ず売れるわけではなく、購入者が現れなければ処分ができないので、早く捨てたいという方にはあまりおすすめいたしません。
ビデオテープ内の個人情報を消す方法
ビデオテープを処分する時に、一番気を付けなければいけないことは、ビデオ内に個人情報に関する映像が映っている時です。昔のテレビ番組を録画したビデオテープならそのままでも問題ありませんが、ホームビデオを撮影した映像が納められていた場合は要注意です。
プライベートの映像を撮影したビデオテープをゴミ置き場に放置していると、悪意のある第三者にテープを盗まれ悪用されてしまう恐れがあります。万が一ということもありますので、ビデオテープ内の映像を消す方法をご紹介いたします。
磁気テープを切るまたはクシャクシャにする
ビデオテープの映像を見れない状態にする方法として、テープ内にある磁気テープをハサミで切るというものがあります。しかし、テープは切った部分を張り付けるだけで再度映像を見ることができてしまうので、1ヵ所だけではなく複数の場所を切ることがポイントです。
細かく切っても心配だという方は、切った後にテープをクシャクシャに丸めて小分けにしてから処分するようにしましょう。ここまでしておけば、悪用されることはほぼありませんので安全な形で処分ができます。
強力な磁石で映像を見えにくくする
ビデオテープに使用されているテープは磁気でできているため、別の強い磁気が加わると再生が不可能となります。一般的に磁気といえば磁石が挙げられますが、普通の磁石よりもネオジウム磁石と呼ばれる強力なものを使うと磁気テープにダメージを与えることができます。ダメージを与えると言っても、完全に映像を消すことはできず画像を見えにくくしたりノイズ音が入ったりする程度です。
完全に映像や音を消すためには、ビデオテープイレーサーという機械が必要です。ビデオテープイレーサーをビデオテープの上に置き、約10秒ほど放置するだけで、映像をすべて消すことができるという優れものです。
ですが、ビデオテープイレーサーは金額が10万円近くするので、よほどのことがない限りはテープを細かく切って処分するのが良いかもしれません。
ビデオテープをDVDにダビングする方法
「ビデオテープ自体は処分したいけど、中のデータは残しておきたい!」という方も中にはいるかと思います。そんな時はDVDへダビングをしましょう。DVDにダビングをすれば、収納のスペースを減らしたりパソコンやスマートフォンから観賞できたりするので便利です。
以下に、自分で行う方法と業者に依頼する2つの方法を紹介していますので、参考にしてみてください。
ビデオデッキとパソコンを繋いでダビングする
自宅にて自分でダビングを行う際には、パソコンとビデオデッキの他にビデオキャプチャーという道具を使ってDVDにダビングしていきます。
①パソコンにビデオキャプチャーを繋げ、付属のソフトウェアをダウンロードする。
②AVケーブルでビデオデッキとビデオキャプチャーを繋げる。
③ビデオキャプチャーのソフトウェアを利用し映像をパソコンの中に取り込む。
④必要であればパソコン内で編集をして、その後DVDへダビングする。
もし、ビデオデッキはあるけどパソコンがないということでしたら、パソコンなしでも利用可能なビデオキャプチャーもあるので使ってみてください。ビデオキデッキに接続するだけで映像をUSBメモリに保存できるもので、費用相場は約15,000円程です。
ダビングサービス業者に依頼する
自宅にビデオデッキやビデオキャプチャーがなかったり、何本ものビデオをダビングするのが面倒だったりする場合は、ダビングサービス業者に依頼しましょう。有名なところでいうと『カメラのキタムラ』や『富士フィルム』です。
カメラのキタムラでは、VHSビデオ以外にもS-VHS、DVCAMベータなどのダビングも受け付けています。1本のビデオテープからDVDにダビングする料金は、約1,500円とお得な価格となっています。
富士フィルムでも1本当たりのダビング料金は1,500円程ですが、お任せパックというサービスを利用することでリーズナブルな価格でダイビングを依頼できます。その他、テープが破けたビデオの修復や汚れ付着によるトラブルなどの対応も行っているので、ビデオテープでお困りの際は相談してみてはいかがでしょうか。
不要なビデオテープは早めに処分しましょう
ビデオテープは年数を重ねるごとに劣化していき、放置し続けていると映像を見ることができなくなります。
さらに、カビが生えたりするとDVDにダビングするのが困難になる可能性もあるので、早めに対応して処分するようにしましょう。