灯油は適切に処分しないと火災や事故につながることがあります。また、灯油は放置していると劣化するため、次のシーズンまで保管できません。
シーズン中に使い切れればよいですが、残った場合は処分が必要です。灯油は残った量によって適切な処分方法が分かれます。
この記事では、灯油の量が大量の場合と少量の場合に分けて処分方法を紹介します。処分の際にやってはいけないことなども併せて解説しますので、最後までご覧ください。

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灯油を処分する際の料金相場

灯油を処分する際の料金相場を、以下の表にまとめました。基本的に無料ですが、業者や店舗に依頼すると費用がかかります。業者に依頼する際の参考にしてみてください。
ガソリンスタンドに持っていく | 無料~500円ほど |
灯油を購入した販売店で引き取ってもらう | 無料 |
知り合いに渡して使ってもらう | 無料 |
ファンヒーターやストーブで使い切る | 無料 |
新聞紙や布に染み込ませて可燃ごみに出す | 無料 |
灯油が大量にある場合の処分方法

灯油が大量に残った場合の処分方法は、以下の3つです。
- ガソリンスタンドに持っていく
- 灯油を購入した販売店で引き取ってもらう
- 知り合いに渡して使ってもらう
それぞれメリット・デメリットがあるので、状況に合わせて適切な方法を選びましょう。
※すぐ片付け隊では、灯油は危険物に該当するため、処分することができません。
方法1.ガソリンスタンドに持っていく
ガソリンスタンドでは、灯油の回収を引き受けているところがあります。すべての店舗で対応しているわけではないため、事前の確認が必要です。セルフのガソリンスタンドでは対応していないことが多いので、スタッフ常駐の店舗に持っていきましょう。
ガソリンスタンドは、灯油やガソリンなど危険物を管理している場所でもあります。そのため安心して処分が可能です。費用は基本的に無料ですが、店舗によっては有料の場合もあります。灯油がまだ新しい場合は買い取ってくれることもあります。
ガソリンスタンドに持っていく | 無料~500円ほど |
方法2.灯油を購入した販売店で引き取ってもらう
灯油を購入した店舗では、古い灯油の引き取りサービスを実施しています。ホームセンターなどで購入していれば、無料で回収してくれます。
処分を依頼する際は、灯油を購入したときのレシートが必要です。店舗で購入したことがわかるものがないと引き取り不可になる可能性があるため要注意です。灯油の購入時に、レシートをとっておきましょう。
ただ購入店舗ではなくても、灯油を販売している店舗で回収していることもあります。自宅近くに灯油の販売店がないか確認してみてください。
灯油を購入した販売店で引き取ってもらう | 無料 |
方法3.知り合いに渡して使ってもらう
劣化していない灯油が残った場合、近隣や知人に譲って使ってもらうのも1つの方法です。人に使ってもらえれば、捨てずにすむので無駄になりません。
灯油は価格が高いので、喜んでもらってくれる方は多いと思います。自宅近くに「灯油がほしい」という人がいないか確認してみてください。
人に譲る時は、安全のために灯油をプラスチックのポリタンクに入れて、しっかりと中身の量を伝えましょう。
知り合いに渡して使ってもらう | 無料 |

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灯油が少量だった場合の処分方法

残った灯油の量が残りわずかの場合は、以下の方法で処分するのがおすすめです。
- ファンヒーターやストーブで使い切る
- 新聞紙や布に染み込ませて可燃ごみに出す
上記の方法は、費用をかけず簡単に処分ができます。
方法1.ファンヒーターやストーブで使い切る
ファンヒーターやストーブを使って、灯油をすべて使い切る方法です。
- 部屋干しをしている部屋でファンヒーターを使って洋服を乾かす
- 空焚きをして使い切る
1の方法なら、洋服を乾かすことができて灯油も使い切れるので一石二鳥。2の方法もストーブの空焚きを繰り返し行うことで自然と消火するため、とても簡単です。
注意点は、劣化している灯油で空焚きするとストーブが故障する可能性があることです。また、空焚きをするとタールの匂いが強くなるため、しっかり換気することが重要です。
ファンヒーターやストーブで使い切る | 無料 |
方法2.新聞紙や布に染み込ませて可燃ごみに出す
残った灯油の量が50~100㏄ほどの場合は、布や新聞紙に染み込ませてから可燃ごみとして捨てましょう。ただ、可燃ごみに出すことを禁止している自治体もあるため、必ず自治体ホームページや電話で確認してください。自治体のホームページに処分可能な灯油の量が記載されている場合もあります。
なお、少量の灯油を可燃ごみとして処分する場合は、発火による火災を防ぐため厳重に布や新聞紙でくるんで袋に入れてから破棄しましょう。
新聞紙や布に染み込ませて可燃ごみに出す | 無料 |
灯油を処分する際にやってはいけないこと

灯油を処分する際、絶対にやってはいけないことがあります。
- 凝固剤で固めて捨てる
- 下水道や川に流す
- 土に埋める
上記3点は火災や環境汚染の原因となるので、どんなことがあってもやらないでください。
凝固剤で固めて捨てる
料理用の油を固める凝固剤を、灯油の処分で使用するのは間違った方法です。
料理の油に使う凝固剤といえば、熱い状態の油内に入れます。灯油は燃焼性が高く、温めると大火事になる危険があります。間違っても灯油に凝固剤を入れないでください。
下水道や川に流す
バレないからといって、灯油を下水に流してはいけません。なぜなら、下水管の中で灯油が気化すると引火して爆発する恐れがあるからです。爆発で水道管を壊すと、高額な損害賠償を求められます。
たとえ灯油が下水道の処理場まで流れたとしても、浄化せず処理場の機能が止まってしまいます。加えて、灯油を川に流すことは環境汚染のほか、生物に悪影響を与える恐れがあるので、絶対に流さないでください。
土に埋める
- 少量の灯油なら土に埋めてもいい
- 灯油は微生物が分解してくれる
上記のような声をよく聞きますが、2つとも間違った情報です。土の中にいる微生物は灯油を分解できません。むしろ生態系や土壌が汚染され、植物が生えてこなくなることがあります。
灯油は自然に浄化することはありません。崩れた土のバランスを元に戻すには、土の栄養を調査し専用の微生物剤を投与する必要があります。土を正常に戻すには、多大なる時間と労力を要するので、灯油を土に埋めてはいけません。
燃やして処分する
当たり前の話ですが、灯油に火をつけて燃やすことは大火事につながります。灯油の引火点は37~65℃で、非常に燃えやすいという特徴があります。
実際に灯油を処分しようと思って火をつけ、火事になったケースも報告されています。灯油に火が付くと勢いよく燃え上がるため、直接はもちろん、灯油の近くで火を扱うのはやめましょう。

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処分の際に灯油をこぼしたときの対処法

灯油を処分する際、うっかりこぼしてしまうこともあるかと思います。灯油は、こぼした場所によって対処法が異なります。以下に場所ごとに適切な処分方法をまとめましたので、ご覧ください。
絨毯の場合 | こぼした部分にキッチンペーパーや布を被せて上から叩く 色落ちを防ぐため、こすらないように注意する 油を吸わせたあとは風通しのよい場所に置くことで匂いは消える |
玄関の場合 | 中性洗剤で洗い流す 除光液で拭き取る 換気しておけば自然と匂いは消える |
フローリングの場合 | 絨毯の場合と同じくキッチンペーパーで灯油を吸わせる 油を吸わせたあとは、ワックスを塗りなおしておく |
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