いらなくなったテレビを処分する時、どのように処分すればいいのか悩みますよね。テレビは粗大ごみとして処分することは法律で禁止されているため、正しい方法で処分しなくてはいけません。また処分といっても方法は様々なので、どういった方法で処分するべきなのか迷う方も多いと思います。この記事では、テレビを正しく処分する方法を具体的に紹介しておりますので、テレビの処分方法にお困りの方は是非参考にしてみてください。
テレビは家電リサイクル法に従って正しく処分しよう
テレビは家電リサイクル法の対象製品ですので、処分する際は所定の業者に引き渡す必要があります。家電リサイクル法とは簡単にいうと廃棄物を減らし、まだ使える資源を有効活用するために制定された法律のことです。
家電リサイクル法ではリサイクル費用を負担するのはリサイクルをする持ち主とされており、回収してもらうにはリサイクル料金と収集運搬料金が必要です。しかし処分場で細かい金銭のやり取りをしているとリサイクルがスムーズに進まなくなってしまいます。
そこでスムーズにリサイクルのやり取りを行うことができるようにと作られたのが家電リサイクル券です。家電リサイクル券はあらかじめ購入しておくことによって先に料金を支払っているという証明をすることができ、処分場でのやり取りを省略することができる便利な制度です。
また、家電リサイクル券には2種類あり「料金販売店回収方式」と「料金郵便局振込方式」があるため、ご自分に合った方法で購入しましょう。
処分費用の目安
テレビを処分する際には料金が発生します。一般的なテレビのリサイクル料金と収集運搬料金は下記の表を参考にしてみてください。
テレビの種類 | リサイクル料金 | 収集運搬料金 |
ブラウン管テレビ 15型以下 | 1,296円~3,094円 1,600円〜3,000円 | 1,600円〜3,000円 |
ブラウン管式テレビ16型以上 | 2,376円~3,634円 | 1,600円〜3,000円 |
液晶・プラズマ式テレビ15型以下 | 1,836円~3,148円 | 1,600円〜3,000円 |
液晶・プラズマ式テレビ16型以上 | 2,916円~3,988円 | 1,600円〜3,000円 |
料金販売店回収方式
料金販売店回収方式とは、家電量販店など販売店に回収を依頼する時に発行される家電リサイクル券を利用する方式のことをいいます。お手続きの方法はお引き取りの時に現金で支払い、控えとして家電リサイクル券を受け取るのみです。
販売店の店頭に用意されており、家電を回収してもらう際に必要事項を記載してその場で支払いを行うのみなので事前の振り込みなどの必要もなくとても簡単です。
料金郵便局振込方式
料金郵便局振込方式とは、ご自身で指定引取場所に持っていく場合に郵便局に備え付けられている家電リサイクル券を利用する方式のことをいいます。家電製品を当時購入したお店が引き取りをしていない場合や、自治体で家電製品の回収取り組みを行っていない場合は自分で家電リサイクル券を購入し、指定の引き取り場所へ直接持ち込む必要があります。
お手続きの方法は、「振替払込書」「家電リサイクル券」の記入をし、お振込みをしたあとに家電リサイクル券と振替払込受付証明書を受け取り、最後にリサイクルする家電に貼り付けるといった流れです。お振り込みの方法は2つあり、郵便局や銀行窓口での手続き、もしくはATMでのお支払いが可能です。現金のみの支払いとなっており、クレジットカードや電子マネーでのお支払いは出来ないのでご注意ください。
家電リサイクル券の購入前にしっておきたい4つの注意点
便利で簡単な家電リサイクル券ですがよりスムーズに処分ができるよう、家電リサイクル券を購入する前に4つの注意点を読んでみてください。
①メーカー不在・不明の場合は一律料金
処分したいテレビのメーカーによってリサイクル料金は異なりますが、メーカーが不在・不明の場合、リサイクル料金は指定法人の金額が適用され一律料金となります。そのため、事前に使わなくなったテレビのメーカーを調べておくようにしましょう。
②振替払込受付証明書は無くさないように
料金郵便局振込方式を利用する場合、郵便局で料金を支払った際に交付される「振替払込受付証明書」が貼付されていないテレビは、回収業者に引き取ってもらうことができないので注意が必要です。せっかく手続きしたのに引き取ってもらえなかったということがないためにも、振替払込受付証明書はなくさないよう保管しましょう。
③間違ったリサイクル券では引き取られない
リサイクル料金は処分するテレビのメーカーや品目・料金区分コードなどによって異なります。そのため間違ったリサイクル券では引き取ってもらうことができず、再度郵便局でのお手続きが必要となります。間違えて購入したリサイクル券に関しては返金してもらうことも可能ですが、二度手間になってしまうので注意しましょう。
④排出者控は必ず受け取るようにする
テレビを回収業者に引き渡したら、家電リサイクル券の「排出者控」を必ず受け取りましょう。家電リサイクル券の排出者控にはお問い合わせ管理番号が記載されており、保管の義務はありませんが正しくリサイクル手順が行われた証明となります。
せっかく正しい手順でテレビを処分しても、その後トラブルに遭ったら悲しいですよね。そうならないためにも排出者控は必ず受け取るよう注意しましょう。
テレビを正しく処分する7つの方法
電化製品を処分するというのは、粗大ごみとは違い手間がかかり大変です。やり方も料金も様々で、どの方法で処分するのがいいのか悩む方も多いです。その中でも自分に合った処分方法で、なるべくストレスや負担がかからないようにしていきたいですね。そのために、テレビを正しく処分する7つの方法をご紹介します。
①新しくテレビを購入する店で処分してもらう
新しくテレビを購入する際、処分予定のテレビをその販売店で引き取ってもらうことができます。家電量販店は家電リサイクル法の対象製品を買い替える消費者に対して古い製品を引き取る義務があります。
新しいテレビと引き換えに古いテレビを手放すことができるため、手間もかからず簡単な方法です。ただし無料で回収してもらえるというわけではなく、リサイクル料金と収集運搬料金は発生します。リサイクル料金はテレビのメーカーや種類によって異なり、収集運搬料金は販売店によって異なりますので事前に調べておくといいかもしれません。
②テレビを購入した店に処分してもらう
新しくテレビを購入する予定はなく、テレビを処分したいだけの場合はそのテレビを購入した販売店に処分を依頼することが可能です。
楽天やAmazonなど、ネット通販で購入した場合でも同様に可能なので、便利な方法といえます。自宅まで販売店から依頼された業者がテレビを引き取りに来てくれるので、手間がかからずスムーズに処分できます。ただし、こちらも同様にリサイクル料金と収集運搬料金は発生するのでご注意ください。
③自治体の指定業者に処分してもらう
使わなくなったテレビは、市区町村によってはその自治体が指定する業者に回収を依頼できる場合があります。処分するためのおおまかな手順は下記の通りです。
- 自治体にテレビの処分方法を問い合わせをする。
- お近くの郵便局で専用の用紙に必要事項を記入し、家電リサイクル券を購入する。
- 自治体に依頼された回収業者が使わなくなったテレビを回収する。
便利な方法ではありますが、こちらも同様にリサイクル料金と収集運搬料金は発生するのと、ほとんどの場合は家の中からの運び出しには対応していないため指定された場所まで自分でテレビを運搬しなければなりません。そのため女性やご高齢の方など、自力で運ぶことが難しい場合は他の方法を検討してみてもいいと思います。
④指定取引所に持ち込んで処分する
使わなくなったテレビは、各自治体が指定する引取所に持ち込んで処分してもらうことも可能です。自分で持ち込むため、収集運搬料金がかからずリサイクル料金だけで済むことがメリットといえます。おおまかな手順は下記の通りです。
- お近くの郵便局で専用の用紙に必要事項を記入し、家電リサイクル券を購入する。
- 指定引取所に連絡して、持込が可能な日時を確認する。
- 指定引取所に、直接テレビを持ち込む。
指定引取所にご自身でテレビを持ち込む手間はかかってしまいますが、少しでも費用を抑えたいかたにはおすすめの方法だといえます。ただし、大型のテレビの場合だと自家用車で運搬できない可能性があるため事前にサイズを測っておくといいかもしれません。
⑤リサイクルショップで買い取ってもらう
壊れていないテレビであれば、リサイクルショップで買い取ってもらうことが可能です。こちらの方法は処分費用が一切かからずに逆にお金がもらえるというところが最大のメリットです。
ただし、持ち込んだテレビが壊れていたり、傷や汚れなどによって状態が悪かったりすると買取を断られてしまうケースもあります。また製造から5年以上経過していると買取不可の可能性が高まりますので、あらかじめリサイクルショップに買取可能な年数や型番を確認しておくとスムーズに対応できます。
⑥フリマやネットオークションで売却する
リサイクルショップだけではなく、フリマアプリでもテレビを売却することが可能です。こちらの方法も処分費用が一切かからずに逆にお金がもらえるというところが最大のメリットです。場合によってはリサイクルショップよりも高値で売却できる可能性もあり、近年利用者も増えているので買い取ってもらいやすいこともメリットです。
ただし、サイトへの登録、商品画像の用意や説明文の作成、テレビの梱包・発送など、少し時間と手間がかかってしまうので慣れてないかただと面倒に感じてしまうかもしれません。しかしそこさえクリア出来れば、メリットが多い方法だといえます。
⑦不用品回収業者に依頼する
近年人気が高まっているのが、こちらの不用品回収業者に依頼してテレビを処分する方法です。電話やメール、ホームページから依頼するだけで自宅まで回収しに来てくれるので、自分で指定場所まで持ち運ぶ手間もかからずリサイクル料金や収集運搬料金も発生しません。回収料金のみでテレビを処分することが可能です。さらには不用品の買取や無料回収を行っている業者もあり、まだ使える状態のものならテレビを買い取ってもらえる可能性もあるため、時間も手間もかからずに古くなったテレビを手放すことができます。
ただし、中には違法な処分方法をおこなったり、法外な料金を要求してくる悪徳業者もいるので事前に口コミなどを確認することを強くおすすめします。
良い不用品回収業者を選ぶポイント
不用品回収業者がたくさんあるなか、なにが良い不用品回収業者でなにが悪い不用品回収業者なのか、どのように見極めたらいいのか難しいですよね。良い不用品回収業者を選ぶためには、以下の5点を確認するようにしておくと安心です。
- 一般廃棄物収集運搬業許可を持っているか、いないか
- ホームページなどで、料金が分かりやすく表記されているか
- 相場よりも大幅に高い料金設定になっていないか
- 悪い口コミが目立っていないか
- ホームページで回収事例などを確認する
こちらの5点を必ずチェックし、余計なトラブルに巻き込まれないためにも悪徳業者に依頼してしまうことがないよう、良い不用品回収業者と悪い不用品回収業者の区別がつけられるようにしておきましょう。
悪徳業者に注意
便利な不用品回収業者ですが、違法な処分方法を行ったり、法外な料金を要求してくる悪徳業者もいるため注意が必要です。面倒なトラブルに巻き込まれないためにも、次のような業者は利用しないようにしましょう。
- 無料回収とスピーカーで宣伝しながら街中をトラックで巡回している業者
- ホームページがない、あっても会社情報が記載されていない業者
- ネットでの口コミや評判が悪い業者
- 実際に見てみないと分からないと言い、電話などで大まかな見積りをしてくれない業者
このような業者には依頼せず、もし万が一悪徳な不用品回収業者と関わってトラブルに巻き込まれてしまった場合は、消費生活センターに相談しましょう。
テレビの処分は「すぐ片付け隊」におまかせ
まとめ
テレビを処分するといっても、様々な方法があって迷ってしまうこともあると思います。簡単に処分できるものではないのでどうしても手間や時間がかかったり、費用が発生したり、それぞれ何かしらのメリットやデメリットがあります。そのなかでもできるだけ手間や費用を抑えて、自分に合った方法でスムーズに処分できることがいちばんです。
ただし最近のテレビは大型のテレビも多く、ただ処分するといっても大掛かりな作業になってしまいます。無理して全部自分でやろうとすると怪我をしてしまう可能性もあるので、出来るだけ自分で運搬しなくて済む方法がおすすめです。