自転車を処分する方法とは?処分に必要な準備や無料で廃棄する方法を解説!

自転車を処分する方法とは?処分に必要な準備や無料で廃棄する方法を解説!

いらなくなった自転車の処分に困ったことはありませんか?自転車は所有しているだけで税金や駐車場代金などの維持費が発生してしまうため、不要になったらすぐに処分したほうがよいでしょう。しかし自転車を処分するといっても、状態によって処分の方法は異なります。また、自転車の処分が大変そうだからといって放棄することは不法投棄となってしまいます。

この記事では自転車の基本的な処分方法やポイントなどを紹介しておりますので、自転車の処分にお困りの方は是非参考にしてみてください。

自転車を処分するための基本的な方法

ゴミとなった自転車

移動が簡単にできる便利な自転車は、若者からご年配のかたまでたくさんの人々に様々な目的で使用されています。しかし、いらなくなった自転車をどのように処分するべきかパッと思いつく人は少ないです。

「新しい自転車を購入するから今使っている自転車を処分したい」「自転車に乗る機会が減って不要になったので処分したい」など、自転車を手放そうと思ったとき、自転車の正しい処分方法と必要な手続きを知って、正しい方法で処分をしましょう。

自転車を粗大ごみとして処分する

自転車を粗大ごみで処分する

自転車は粗大ごみとして処分することができます。粗大ごみの出し方は自治体により異なりますが、お電話やインターネットからお申し込みをすることが可能です。

手続きの方法は、自転車を処分したいということをお電話もしくはインターネットから申し込み、申し込んだあとはコンビニで専用の処理券を購入します。申し込みの時点で〇月〇日と日付を指定されるので、自転車に処理券を張りつけ、そのあとは指定された日に収集場所に置いておくだけで完了となります。簡単な方法ですが、回収までに数日かかる場合があるため、処分を急いでいる場合は早めに申し込みをする必要があります。

費用は自治体によって異なりますが、おおよそ300円~700円程度とそこまで負担にならない金額で処分をすることが可能です。処分をする前に自治体に明確な費用を聞いておくといいかもしれません。

ごみ処理場に自転車を持ち込む

ゴミ屋敷

自分でごみ処理場に持ち込む場合、安い料金もしくは無料で処分することが可能です。

手続きの方法は、自分で自転車をごみ処理場に運ぶのみです。ただし、事前の予約が必要な処理場や、家庭ごみの持ち込み時間が決まっている処理場もあるため、料金・曜日・時間については事前にホームページで確認してから行くことをおすすめします。何キロで○○円と決まっている自治体もあるため、運ぶための車がある方には便利な方法といえます。

新しい自転車を購入するときの引き取り依頼

綺麗な自転車

新しい自転車を購入する場合、購入する予定のお店に乗らなくなった自転車の処分を依頼すると回収してもらえる場合があります。

手続きの方法はお店によって異なるため、新しい自転車を購入する予定のお店に確認をしてみてください。料金は基本的に数百円~1,000円くらいで回収してくれるお店が多いようです。時期によっては無料回収のキャンペーンをやっている場合もありますので、少しでも費用がかからないように事前にチェックしておくといいかもしれません。

リサイクルショップや買取専門店の利用

ねじ

まだ古くない自転車を処分したい場合、リサイクルショップや買い取り専門店を利用して処分することもおすすめです。

手続きの方法はリサイクルショップや買い取り専門店のお店によって異なりますが、基本的には自分で持ち込みその場で査定、査定が終わったらお金をもらって終了という流れとなります。本体に傷がついていないか、タイヤがパンクしていないか、ライトの点灯は正常か、などをチェックします。汚すぎたり正常に動かない場合は買い取ってもらえない場合もあるので、できるかぎり汚れを落として綺麗な状態で査定してもらうことをおすすめします。

フリマアプリで売る

梱包用具

リサイクルショップだけではなく、フリマアプリでも自転車を売却することが可能です。場合によってはリサイクルショップよりも高値で売却できる可能性もあり、近年利用者も増えているので買い取ってもらいやすいです。

ただし、サイトへの登録、商品画像の用意や説明文の作成、梱包・発送など、少し時間と手間がかかってしまうので慣れてないかただと面倒に感じてしまうかもしれません。また、購入する側が商品を直接見れないことから入金や商品到着後にトラブルが発生することも少なくありません。トラブルに発展しないためにも、傷や難点は隠さずに写真を撮ったり説明文に書き加えるようにしましょう。

パーツ別での自転車の出品方法

自転車単体では古くて出品できない場合、まだ使用できそうなパーツごとに分解することによって売却できる可能性もあります。(ホイール、サドル、ハンドル、ライト、カゴなど)

自転車のパーツをフリマアプリなどに出品する場合、手続きの流れは下記の通りです。

①工具を使って自転車を丁寧に分解し、売れそうなパーツを選別します。
②取り外したパーツを綺麗に掃除し、損傷や欠陥などがないか確認します。
③各パーツを明るい場所で複数の角度から撮影し、傷がある場合はしっかり見えるよう写真に収めます。
④フリマアプリに登録し、商品名、ブランド、状態、特徴、動作状況などの情報を記載します。
⑤パーツの相場を調べて適切な価格を設定します。
⑥情報を入力し終わったら、パーツを出品します。
⑦購入希望者がいた場合、迅速かつ丁寧に対応します。
⑧購入者が決まったら、梱包して指定された方法で配送します。

上記の流れに沿って、トラブルがないように注意しながら自転車のパーツを出品しましょう。

知人や友人に譲る

仲良しな女の子2人

粗大ごみとして処分したり、リサイクルショップやフリマアプリで買い取ってもらうことが面倒な場合、知人や友人に譲る方法もあります。この方法はトラブルが起きにくく、費用もかからないため楽な方法だといえるでしょう。

自転車の状態によっては、格安で譲るという形で少しお金をもらうということも可能です。その場合はあらかじめ「○○円で譲ろうと思っている」と伝えておきましょう。

不用品回収業者に依頼する

トラック

自分で持っていけない、家の近くにお店がない、他にも一緒に処分したいものがある場合は、不用品回収業者への依頼がおすすめです。回収までの時間が早いことと自分で持っていく必要がないため、引っ越しなどであまり時間がない時でも気軽に利用できる便利な方法です。

費用は不用品回収業者によって異なりますが、おおよそ1,000~3,000円程度が相場となっています。

依頼する業者の選び方

便利な不用品回収業者ですが、悪徳業者もいるため注意が必要です。面倒なトラブルに巻き込まれないためにも、次のような業者は利用しないようにしましょう。

  • 料金が不明確な業者
  • 作業内容や料金について詳細な説明がない業者
  • 正式な許可を得ていない業者
  • 訪問や電話で強引な勧誘をしてくる業者
  • 市場価格よりも高い料金を請求してくる業者
  • 断ると罰金を請求されるなどの威圧的な態度で、断りにくい雰囲気を出してくる業者
  • 契約後にキャンセルができない、またはキャンセル料が発生する業者
  • 見積もり時と実際の請求額に大きな差がある業者

このような業者には注意し、おかしいと思ったら依頼するのをやめましょう。

自転車処分前の防犯登録の手続き

鍵のかかった自転車

自転車を処分するまえに、防犯登録の手続きをする必要があります。防犯登録とは、自動車に例えると車のナンバーのような役割を果たすものです。自転車を紛失してしまったときや盗難にあったときなど、その自転車が自分のものであることを証明することができます。

防犯登録をそのままにしておくと、次の持ち主が自転車を盗んだと疑われてしまったり、処分した自転車が犯罪に利用された場合、自分が疑われてしまう可能性があります。知人や友人に譲ったりリサイクルショップやフリマアプリなどで売却したとしても、防犯登録をしたままだと思いがけないトラブルに巻き込まれる恐れがあります。そのため、自転車を処分するときは必ず登録の抹消手続きをすることが重要です。

防犯登録抹消の具体的な手続き

身分証明書

防犯登録は自転車購入時にお店でできますが、防犯登録抹消の手続きはどのようにすればいいのか気になりますよね。結論からいうと、防犯登録の抹消手続き方法は、お住まいの都道府県によって異なります。地域の自転車防犯協会のホームページで事前に確認する必要があります。

基本的に手続きは交番や警察署で受け付けていて、防犯登録抹消を希望している本人が行く必要があります。また、登録抹消手続きをおこなう際は、以下の書類の提出を求められるので参考にしてください。

  • 登録を抹消したい自転車
  • 身分証明書
  • 防犯登録カード

防犯登録カードを無くしてしまった人は、自転車を購入した時の領収証や自転車の保証書でも代用できる場合もあるので、使えそうな書類を揃えておくと安心できます。

防犯登録を抹消しないリスク

落ち込む女性

防犯登録を抹消しないと、様々なリスクがあります。トラブルに巻きこまれないためにも必ず防犯登録抹消の手続きをしましょう。

盗難の疑いをかけられる

可能性は低いですが、知人や友人に譲った自転車が警察に照合された場合、防犯登録を抹消していなければ現在の持ち主(譲り受けた側)と防犯登録されている人(譲った側)が一致しないことになるため、「現在の持ち主(譲り受けた側)が窃盗したのではないか」と疑われてしまいます。

また、これが知人や友人でなく中古として売却した場合でも同じで、購入した側が疑いをかけられる可能性があります。面倒だからといって自分が手続きをしなかったばかりに関係のない人に迷惑をかけなくて済むよう、必ず防犯登録抹消手続きをしましょう。

不法投棄と思われる可能性がある

防犯登録を抹消せずに自転車を放置すると、場所によっては不法投棄とみなされてしまう可能性があります。最も問題なのは、譲り受けた側が自転車を不法投棄していた場合です。譲り受けた側が自転車を不法投棄していた場合、防犯登録されている人(譲った側)、つまり自分が不法投棄をしたのではないかと疑われることとなってしまいます。

不法投棄は犯罪であり、5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方の刑に処するという規定があります。自分が知らないところで犯罪に巻きこまれてしまったということがないように、防犯登録を確実に抹消したうえで適切に譲渡、売買、処分をすることが重要です。もしそのようなトラブルに巻きこまれてしまっても、防犯登録を抹消してなかった自分の責任になってしまうので、必ず防犯登録抹消手続きをしましょう。

処分したい自転車を高く売るためのコツ

お金

大切に使っていた自転車だからこそ、自転車を必要とする人に使ってほしい気持ちと同時に、できるだけ高く買い取ってもらえたら嬉しいですよね。使わなくなった自転車を高く売るポイントをいくつかご紹介するので、是非参考にしてみてください。

自転車の情報や付属品・書類等の確認

メンテナンスされた自転車

自転車のメーカーや車種名、付属品は、自転車の価値を判断する重要な要素となるため、メーカーや車種名などの情報を確認し、付属品(鍵、ライト、カゴ、ベルなど)や書類(防犯登録証など)を事前に準備しておきましょう。

付属品が問題なく揃っていればいるほど、買取価格は高くなります。自転車の付属品を外して保管してある場合についても探しておくようにしましょう。

自転車の見た目をキレイにする

綺麗な自転車

使わなくなった自転車の見た目の状態を良くしておくことは、高く売るコツの中で最も重要なポイントです。汚れやサビが目立ってしまうと、性能や動作にまったく問題がなくても価値が下がってしまいます。掃除をして汚れを落とし、サビがある場合はサビ取り剤を使って綺麗に落としましょう。

またフレームやブレーキなど、重要な部分に目立った傷や汚れがないか確認することも大切です。自転車の見た目を綺麗にして、少しでも買取金額が高くなるよう心がけましょう。

自転車を処分する適切な時期【部品別】

店前に並べられた自転車

一般的に自転車の寿命は、使っている頻度やメンテナンスをしていたかどうか、部品の品質、乗り方などによって差が出てきます。自転車のパーツ別の寿命や交換すべきタイミングをまとめたので、下記を参考にしてみてください。

タイヤ

自転車のタイヤ

自転車のタイヤの寿命は一般的にはおよそ3年ですタイヤの寿命が近づいているかどうかは、タイヤのトレッド(溝)の摩耗度、側面や表面のひび割れや深い傷の有無、頻繁な空気の補充の必要性、そして異物の刺入によって判断することができます。少しでも違和感を感じたら、タイヤの交換を考えましょう。

タイヤチューブ・タイヤチェーンも同様です。自転車のタイヤチューブはタイヤの内側に隠れており、その状態を目で確認するのは難しいです。そのため外側のタイヤに亀裂が見られたり、タイヤの表面の溝が摩耗していたりする場合は同時にチューブの劣化も考えられるので同時に交換することをおすすめします。

自転車のタイヤチェーンについてはリンクの分離や脱落、錆や腐食、リンクやスプロケットの明らかな摩耗、シフトの困難さなどが目立つため気づきやすいです。タイヤチェーンは正しいメンテナンスをおこなえば約3200~4800キロメートル持つため、定期的な清掃とメンテナンスを心がけましょう。

関連リンク:タイヤの処分方法6選

ライト

自転車のライト

自転車のライトの寿命は使用するライトのタイプや使用頻度によって異なりますが、一般的なLEDライトは非常に長持ちし、数千から数万時間の寿命を保つと言われています。明るさが明らかに落ちたり全く点灯しなくなった時や、充電式ライトの場合バッテリーの持ちが悪くなったり充電してもすぐに切れるようになった時には交換するタイミングだといえます。

ライトが故障してしまうと夜道で事故にあってしまったり不審者に気が付かないなどの危険があるため、定期的なメンテナンスや点検をするように心がけましょう。

ブレーキワイヤー

自転車のブレーキ

ブレーキワイヤーは自転車の安全を担う重要な部品です。使用頻度にもよりますが、見た目に問題が無くても 約1年~2年のスパンで交換することがおすすめといわれています。とくに、毎日使う人には1年ごとの交換が望ましいです。1年経ってない場合でも、ブレーキの効き具合が弱まったように感じたり、レバーを引いたときに変化を感じたら早めに交換をしましょう。

自分でも交換することはできますが適切な工具が必要になるため、専門店へ依頼して交換してもらうほうが安全のためにもよいでしょう。命に関わってくることなので、未然に事故を防ぐために注意をしましょう。

サドル

自転車のサドル

自転車のサドルの耐久距離は、おおよそ15,000㎞前後が目安となっています。サドルを交換するタイミングは下記を参考にしてみてください。

  • 長時間乗っていて不快感や痛みが増した場合(サドルの摩耗が進んでいる可能性があります。)
  • サドルの表面にひび割れや破れが見られた場合
  • 形状が変形した場合
  • サポート力が低下した場合
  • 異音が発生した場合

上記の兆候がある場合はサドルが劣化していることを示しているため、早めに交換するよう心がけましょう。

故障した自転車の処分を考えるべき理由

壊れた自転車

自宅の庭や敷地内であれば使わなくなった自転車を放置していても何の問題もありませんが、賃貸物件の自転車置き場のような共用スペースに自転車を放置することはおすすめしません。

自転車置き場のスペースをとってしまったり、近くの自転車を出し入れするときに汚れや錆がついたりすることがあり近隣トラブルにつながる場合があります。周りに迷惑をかけてしまうことになるので、故障した自転車がある場合は放置ではなく修理するか、正しい方法で処分をすることが重要です。

自転車の処分をプロに任せる方法

ゴミ収集車

ここまでで自転車の処分・売却する方法を紹介しましたが、自分で運んだり、お店とやり取りをしたりなどそれぞれ手間がかかってしまいます。「使わなくなった自転車を処分したいけど自分で運ぶのは大変」「譲ったり売ったりしたいけどやり取りの手間が面倒」「引っ越し予定で自転車のほかにも処分したいものがある」などでお悩みの場合、不用品回収業者に依頼することをおすすめします。

近年人気が高まっている不用品回収業者は、電話やメール、ホームページから依頼するだけで自宅まで回収しに来てくれるので、自分で指定場所まで持ち運ぶ手間がかかりません。リサイクル料金や収集運搬料金も発生せず、回収料金のみで自転車を処分することが可能です。業者によっては不用品の買取や無料回収を行っている場合もあり、まだ使える状態のものなら自転車を買い取ってもらえる可能性もあります。

ただし、中には違法な処分方法をおこなったり、法外な料金を要求してくる悪徳業者もいるので事前に口コミなどを確認するようにしましょう。

自転車処分に関するよくある質問

Q&A

自転車処分に関するよくある質問は下記の通りですので、参考にしてみてください。

Q:自転車だけでも処分はできる?

A:できます。品物1点から回収することが可能ですので、自転車だけでも処分できます。

Q:自転車を無料回収してくれるサービスはある?

A:自転車を無料回収してくれるサービスはあります。お店によって異なりますが、自転車を買い替えるときに古い自転車の無料回収サービスを提供しているお店もあります。これから自転車を購入する方は、事前にお店に確認してみるといいかもしれません。

Q:壊れて使えなくなった自転車を処分する方法は?

A:壊れた自転車を処分するにはいくつか方法があります。

  • 自分で自治体のゴミ回収に出す
  • 自転車の販売店に処分してもらう
  • 不用品回収業者に依頼をする

上記のように、壊れた自転車を処分するには様々な方法があります。自分に合った方法を考え、適切な方法で処分をしましょう。そのほかにも気になることや分からないことがある場合は、処分をする自治体やお店、不用品回収業者に直接確認することをおすすめします。

自転車の処分は「すぐ片付け隊」におまかせ

まとめ

まとめ

自転車を処分するといっても、様々な方法があって迷ってしまうこともあると思います。簡単に処分できるものではないのでどうしても手間や時間がかかったり、費用が発生したり、それぞれ何かしらのメリットやデメリットがあります。そのなかでもできるだけ手間や費用を抑えて、自分に合った方法でスムーズに処分できることがいちばんです。

自転車はサイズも大きいため処分するといっても大掛かりな作業になってしまいます。無理して全部自分でやろうとすると怪我をしてしまう可能性もあるので、できるだけ自分で運搬しなくて済む方法がおすすめです。