ゴミ屋敷での暮らし|住んでいる人と暮らしぶり

ゴミ屋敷は足の踏み場もないイメージですが、住人はどのような生活を送っているのでしょうか。テレビのドキュメンタリー番組で見かけることはありますが、片付けてキレイにする内容がほとんどですので、本当の暮らしぶりについては知らない方が多いと思います。

この記事ではゴミ屋敷に住んでいる人の特徴4つと暮らしの実態、ゴミ屋敷に住む3つの危険性について解説していきます。身近でゴミ屋敷の問題が起こった時の参考にしてください。

ゴミ屋敷に住んでいる人の特徴

ゴミ屋敷という現象だけを見ると、住人の特徴が共通しているように感じますが、そこまでに至る過程や原因は単純なものではありません。特徴自体は以下の4つのような共通点がありますが、なぜそうなっているかは人それぞれです。

  1. ゴミを捨てられない
  2. ゴミを拾ってきてしまう
  3. 掃除が嫌いで片付けられない
  4. 忙しくて片付けられない

だらしない性格だから片付けができないという事情ではなく、複数の原因が複雑に絡み合っているのです。 不用品を捨てる意思のあり無しにかかわらず、奥底には心の病が関係しています。

ゴミを捨てられない

ゴミを捨てられない人は、ゴミに価値を感じていたり捨てるという行為に抵抗感を感じていたりします。ストレスや強迫観念から自分を守るために、ゴミでバリケードを築いて心のテリトリーを保護するのです。

一方で、肉体的な衰えによりゴミ出しができないケースもあります。体が思うようには動かないためにゴミ出しをわずらわしく感じる人もいれば、認知症によりゴミを捨てる行為を忘れてしまう人もいます。

ただし、精神疾患が影響してゴミ屋敷になった場合は、ゴミを捨てる意思はあっても行動に移せないので、ストレスや肉体的要因とは若干のちがいがあります。

ゴミを拾ってきてしまう

行き過ぎたもったいない精神が影響して、ゴミ捨て場にあるものを拾ってくるケースがあります。このタイプの人は非常にまじめで、3R(リユース リデュース リサイクル)を意識している立派な人です。しかし、目的を優先して歯止めが利かなくなり、拾うだけで捨てられなくなるのでゴミ屋敷の住人になってしまいます。

ちなみに自分は正しいと信じているので、他者からの忠告を聞き入れません。

掃除が嫌いで片付けられない

やりたくないことから逃げる人に多く見られる特徴です。直観的に面倒なことを後回しにして楽な方を選ぶために、やりたくないことは見て見ぬふりをします。問題を責任転嫁する傾向が強いので、なんだかんだと言い訳をして片付けや掃除を避けようとします。

忙しくて片付けられない

収入を維持するための長時間労働が続くと、過度な疲労が影響して生活が乱れてしまうため、生きるために必要最低限の行動しかできなくなります。寝るためだけに帰宅するような毎日では、休日に掃除や片付けなどできるはずもありません。ゴミの処分についても意識が向かなくなり、捨てなければとは思いつつ後回しにするのでゴミの山ができてしまうのです。

ゴミ屋敷に住んでいる方の心理

ゴミ屋敷の暮らしの実態

ゴミ屋敷の住人は、自分のテリトリーに他人が立ち入ることを極端に嫌います。近隣住民との接触も極端に少ないため、その生活実態は知られておらず、テレビやネットでしか詳しい話を見かけることはありません。人を寄せ付けないゴミ屋敷の内部では、いったい何が起こっているのでしょうか。

  • 害虫が大量発生
  • 住人全員が虫刺され
  • 家族の健康被害
  • 児童虐待の温床

実は、上記のようにゴミ屋敷の暮らしの実態は過酷なものです。それぞれ具体的にどのような問題を抱えているのか見ていきましょう。

害虫が大量発生

食べ残しや洗われていない食品トレーなどを狙ってゴキブリが侵入し、食べ物の腐敗臭はハエを呼び込みます。水をためて放置しているとボウフラが湧いて蚊が大発生します。それ以外にもゴミの隙間が格好の隠れ場所となって、ムカデやカマドウマだけでなくネズミが住みつきます。またネズミを狙ってヘビやカラスがやって来ることもあります。

大量発生した害虫や害獣は、ゴミ屋敷から近隣の住宅へと移動するので、周辺地域一帯が被害を受けることになりかねません。

住人全員が虫刺され

ゴミ屋敷に引き寄せられた害虫は、ゴミの間の隠れ家で繁殖を続けるので駆除しきれません。蚊を代表とした人の血を養分とする害虫が常に生息しているため、家族全員が慢性的に虫刺され状態になっています。衣類や寝具にはダニが繁殖しているので、殺虫スプレーで羽虫を退治できたとしても虫刺されは回避することができません。

家族の健康被害

害虫が病原菌を媒介するので、消化器系や皮膚の病気を発症します。ホコリやカビなどによって呼吸器系の病気になるだけでなく、ムカデやヘビなどの毒を持つ生物に襲われて、ショック状態になる恐れもあります。ゴミの放置によってケガをしたり、最悪の場合はゴミに押しつぶされてしまう危険性もあります。

児童虐待の温床

子供の健康な発育は衛生的な環境が必要です。したがって、体罰などの身体的苦痛は与えていなくても、不潔な環境で子供を育てるだけで児童虐待になってしまいます。不衛生な生活は子供の正常な発達を妨げるだけでなく、慢性的な疾患や精神状態の不安定化を招きます。

また、ゴミ屋敷に住む親は心の病を抱えている可能性が高く、育児放棄や暴力により子供が被害を受けていると言われています。

ゴミ屋敷の暮らしは危険と隣り合わせ

不用品をため込んでいるだけで、一般の生活では想像もできない危険な状態を作りだしています。それは、ゴミ屋敷の住人だけでなく近隣住民まで巻き込んだ大きな問題に発展する可能性があります。ゴミ屋敷はどのような危険性を抱えているのか、以下の3つの危険性があげられます。

  1. 火災発生の恐れ
  2. ゴミによる圧死
  3. 健康被害

ゴミ屋敷ぐらいでと思われる方もいるかもしれませんが、大したことはないと軽視してはいけません。どれほど危険なのかを説明していきましょう。

火災発生の恐れ

ゴミの腐敗や化学物質の反応による自然発火や、虫よけの蚊取り線香によって火災が発生する危険性があります。そのほか、コンセントにホコリと湿気が滞留したり、ネズミが電気コードをかじったりしても電気のショートによる火災が発生します。家中に可燃物が堆積しているので、チョットした火の不始末でもあっという間に大火災になってしまいます。

また、ゴミ屋敷の住人のミスだけでなく、放火による火災発生のリスクも高いと言えます。放火犯は常にターゲットを探していますので、ゴミ屋敷は格好の獲物になってしまうのです。

ゴミによる圧死

高く積まれたゴミは、バランスが悪く非常に不安定です。ひとつひとつの重量は軽くても、積み上げられたゴミが倒れて下敷きになった場合は相当の重量がのしかかります。場合によっては、それらのゴミで圧死する可能性も極めて高くなります。不要な電化製品をため込んでいるケースも見られますが、大型家電になると相当な重量があるため、さらに命の危険度が増すことになります。

大きな地震が発生した場合、ゴミの重量に耐え切れずに家屋が倒壊するリスクも高いです。ゴミ屋敷と化している家だけではなく、隣の家屋でも被害を受ける危険性もあります。

健康被害

ホコリやカビ、ゴキブリなどの害虫、ネズミなどの害獣が身体に悪影響を与えます。呼吸器や内臓の疾患、皮膚病や眼病だけでなく、デング熱などの伝染病によって人体が被害を受けるリスクが高まります。また、満足な調理ができない環境であるため栄養の偏りによる成人病や成長不良にもなりかねません。

ゴミ屋敷の暮らしまとめ

ゴミ屋敷での暮らしは、心と体の健康に悪い影響を与えてしまいます。不衛生な環境は住人の病気やケガを誘うだけでなく、近所とのトラブルも招いてしまいます。万が一火災や家屋倒壊が起こった場合は、ゴミ屋敷の住人だけでなく近隣の人の命も奪ってしまうかもしれません。

知人や友人、親せきや親兄弟がゴミ屋敷の住人にならない保証はありません。もし大切な誰かをゴミ屋敷から救い出したいのであれば、不用品回収のプロである「すぐ片付け隊」に相談してください。多くの経験をもとに、あなたの大切な人をゴミ屋敷から救うお手伝いをいたします。